頭のリンパはどこに流れる?耳まわり・首との関係を美容師が解説
頭皮のリンパは、耳の前後や後頭部などにあるリンパ節を通り、首へとつながっています。
その後、首の付け根付近で血液の流れに戻ります。
「耳の後ろや首が、なぜ頭皮と関係するの?」と思ったことはありませんか。通り道を知ると、頭皮とその周辺のつながりが分かってきます。今回は、頭皮のリンパがどこを通るのか、場所ごとに見ていきましょう。
頭皮のリンパは、いくつかの道を通って首へ向かう
頭皮には細いリンパ管が広がっています。細胞のまわりにある余分な水分などは、このリンパ管に集められ、リンパ液として運ばれます。
途中にある「リンパ節」は、免疫に関わる細胞が集まる小さな組織です。頭のまわりでは、耳の前、耳の後ろ、後頭部などにあります。
大まかな流れは、頭皮のリンパ管から、頭のまわりのリンパ節、首のリンパ節へ。そこから、首の付け根付近の静脈へと続きます。静脈は、血液を心臓へ戻す血管です。参考:リンパ節の解剖学
ここで知っておきたいのは、頭全体のリンパが同じ道を通るわけではないことです。
こめかみ側と後頭部では、主に通るリンパ節が違います。
耳の前・耳の後ろ・後頭部で、通り道が違う
代表的なつながりをまとめると、次のようになります。実際には隣り合う範囲が重なることや、個人差もあるため、大まかな目安として見てください。
| 頭皮の場所 | 主に関係するリンパ節の位置 |
|---|---|
| こめかみなど、頭の前寄り・横の部分 | 耳の前から耳下腺のまわり |
| 耳のすぐ後ろの頭皮 | 耳の後ろの骨の出っ張り付近 |
| 後頭部の頭皮 | 後頭部の下のほう、首との境目付近 |
こめかみ側は、耳の前のリンパ節へ
こめかみ付近の頭皮からのリンパは、主に耳の前や耳下腺のまわりにあるリンパ節へ向かいます。
耳下腺は、耳の前から下のあたりにある、唾液をつくる組織です。
こめかみから耳の前へ、という位置関係を知っておくと、髪の生えている場所と顔の横がつながっていることをイメージしやすくなります。参考:耳下腺と周辺のリンパ節
耳の後ろや後頭部にも、リンパ節がある
耳のすぐ後ろの頭皮には、耳の後ろにあるリンパ節が関わります。
さらに後頭部の頭皮からは、後頭部の下のほうにあるリンパ節へと向かう道があります。
つまり、耳の前から耳の後ろ、後頭部へと順番に一周するわけではありません。
頭皮の場所ごとに、近くのリンパ節へ向かう道があると考えると分かりやすいでしょう。参考:頭皮の解剖学
首を通ったリンパは、どこへ行く?
頭のまわりのリンパ節を通ったリンパは、首のリンパ節へとつながり、さらに太いリンパの通り道に集まっていきます。最終的には、首の付け根付近で静脈に戻ります。参考:頭頸部のリンパの通り道
「リンパは鎖骨へ流すもの」と聞くことがありますが、鎖骨そのものがリンパをためる場所ではありません。
首の付け根には、リンパが血液へ戻る合流点があります。
また、体の外に出るわけでもありません。
頭皮から集められた水分などが血液に戻るまでの通り道を、耳や首のまわりのリンパ管がつないでいます。
通り道を知ると、頭皮ケアの見方が変わる
頭皮ケアでは、頭頂部やこめかみなど、手が届きやすい場所に意識が向きがちです。
リンパの通り道を見ると、耳の後ろや首との境目も、頭皮とつながっていることが分かります。
美容師として頭皮を見るときも、髪の生えている部分だけでなく、生え際や耳の後ろの皮膚の状態まで確認することを大切にしたいと考えています。
シャンプーのときなどに、洗い残しやすすぎ残しがないか気を配るのも、身近なケアの一つです。
通り道の説明のまま指を動かすということではありません。自宅ではリンパ節を探して押し込まず、爪を立てずにやさしく触れる程度にしましょう。
腫れやしこり、痛みが続く場合は、揉まずに医療機関へ相談してください。
頭皮と耳・首まわりのつながりを、ヘッドスパにも
頭皮のリンパは、耳の前後や後頭部を通り、首へとつながっています。頭皮ケアを考えるときは、髪の生えている部分だけでなく、こうした周辺とのつながりを知っておくと理解が深まります。
VERRYでは、頭皮や頭の筋肉、首まわりとのつながりを意識してヘッドスパを行っています。自宅での頭皮ケアに加えて、ゆっくりくつろぎたいときにもご利用ください。
ヘッドスパで期待できることは、「ヘッドスパにはどんな効果?美容師が頭のしくみから解説」でも紹介しています。
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